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2025.06.17 11:30
思考難読S級愉快犯S
お題:顔のいい獅子倉に振り回される早乙女(獅子倉視点)※謎世界線です。1 ごちんっ「え」 柔らかさとかぬくもりより、まず痛かった。己の唇が前歯に思いっきり当たった感覚は、想像してよりも遥かに痛かった。 お互いにタイミングが悪かっただけだとは思う。俺は落としたスマホを拾おうとし、彼は先生から受け取ったであろうプリントを注視しながら歩いていた。それも、廊下の際際。そこまで端に寄らなくてもいいよと声を掛けたいくらいの廊下の端っこを、彼は足元を見ずにフラフラと。そして、歩いている先には生徒が部活で使っているであろうエナメルバッグが鎮座していた。彼がそれに足を引っ掛けるタイミングと、俺がスマホを拾って体を起こすタイミングがバッチリと被ってしまった。その結果の事故...
2025.06.08 13:41
【女体化】一宮、99%の好意に気付け(ない)
お題:ゴコイチ女体化(全員)、五藤がメラメラ⚠注意⚠ ゴコイチ女体化のにょたゆりです。 女子高設定です。 苦手な方は見ないでね。
2025.06.04 06:56
たくみくん、僕のこと守って
お題:ぼんやり大人しい弟×過保護な兄1 あまりにも現実主義すぎる両親の元に生まれたがゆえ、俺は三歳の時に抱いた「バクオンジャーになる」という夢を数日の内に諦めたらしい。そんな職業はない、と言われたから。その数日後に掲げた「宇宙飛行士になる」という夢も却下された。現実味がないと。その後も俺はなにをヤケになったのか、三歳が考えうる最大限の夢を両親に提案してみたが、全て没案になった。公務員とでも答えればよかったのだろうか。 そんな中、数ヶ月後に俺のたった三年しか生きていない人生を変えてくれる出来事が起こった。俺に、弟ができたのだ。 普段感情の起伏があまりない母が、その腕の中に産まれたばかりの小さな生命を抱いて、珍しくも柔らかく微笑んだ。「巧も今日からお兄ちゃ...
2025.04.30 01:30
五藤くんって、もしかしてヤバい人なのかもしれない。
1 私、中野さやか十七歳。高校二年生。サッカー部のマネージャーをしている。運動は好きだけどサッカー経験はナシ。なんなら高校はバイトに励もうと思っていた私が何故サッカー部のマネージャーをしているかと言うと、一目惚れをした男の子がサッカー部にいるから。「お疲れ様ー。破れてたボール替えてくれたの中野さん?」「あっ! 五藤くんお疲れ様! うん、先生が部費で買ってくれたから」「そっか。ありがとう」 話題の人物は部活後、帰る間際に私にわざわざ声をかけてくれた。嬉しくて心臓がぎゅんぎゅんする。これのために私はマネージャーしているのだ。 私の好きな人、五藤空良くん。爽やかすぎる整ったお顔と、高い身長と、全方位に思いやりのある男の子。こんなにかっこいいのに鼻に付く感じが...
2024.12.20 04:32
可愛くて、やぶさかではない 下
12「寿太郎!」「ししょ……うおっ」 走ってきた風賀が寿太郎の体に飛び込んで来て、寿太郎は咄嗟にキャッチした。後ろで慶が「こら!」と軽く叱る。 風賀がどうしても寿太郎と遊びたいと言ったので、保護者の慶も参加して今日は三人で出かけている。十二月に入り外はめっきり寒くなった。手袋をした風賀が寿太郎に手を伸ばす。手を繋げ、ということだ。寿太郎はおずおずと風賀の手を握った。「今日僕と寿太郎はプリンセスなので、にいちゃんがナイトになって守ってね」「ええ……」 絶対、心身ともに二人の方が強いのに。力不足すぎる。ナイトはこっち、と慶は車道側を歩かされた。その横に寿太郎、風賀と並んでいる。「師匠、今日はなにをするんだ」「公園で遊ぼうと思ったんだけど、寒いからやめた」「...
2024.12.20 04:30
可愛くて、やぶさかではない 上
1 慶(けい)の弟、風賀(ふうが)は「弟子を連れてきた」と言って帰ってきた。 平日の放課後。慶はあまりの睡魔に、夜ご飯まで仮眠しようとリビングのソファーに寝そべっていた時だった。 今弟子って言ったか。小三にして弟子。またお友達のことをそんなふうに呼んで。風賀は周りの人のことを駒だと思ってる節があるからな、と慶は半目で扉の方を見た。「お友達でしょ。そんな呼び方しちゃいけないよ……」 ソファの肘掛けに頭を乗せたまま、可能な限り首を後方に逸らす。慶は反転した視線の先にとんでもないものを見た気がした。数秒固まって瞬きを数回繰り返し、コンタクトがずれていないことを確認する。慌てて上体を起こし、次はしっかりと扉の方に体を向けた。 風賀が扉を開けてそこに立っている。...
2024.12.01 11:55
もし幼千②
●一宮 守通常の世界線より更に根暗で捻くれている。友達が全くいない。最初は千田くんのグループに入れてもらってたけど系統が違いすぎてついていけなくなって離脱→新しく友達を作るタイミングを失って今に至る。●千田 環健全な男子高校生なりに気の合う友達と遊びたいし、はしゃぎたいお年頃。一宮のことはもうタイプ違うなーと思い新しい人間関係を築きつつも、いつもどこかで気に掛けている。一宮が離れたら離れたで焦る。ある程度側に置いておきたいという気持ちはある。※なんか時間経過がおかしい気がするので、一宮の学校は冬休みがめっちゃ早く始まると思ってください。※↓前回リンク
2024.10.24 12:27
誰のハッピーハロウィン?
1「俺最近すげえ体重くてさ……」「え、俺も。起きてからずっとぼやぼやしてんだよ」「だよな!? 俺授業も集中力続かなくて」「ぼーっとしてる間に一日が始まって、ぼーっとしてる間に一日が終わる感じ」 分かる分かる、俺も最近そうなんだよ、と思わずクラスメイト達の会話に混ざりたくなった。なんならさっきまでやってた古文の授業も記憶がない。途中で爆睡をかましていたらしい。ヤバイ、と思って体を起こしたらクラスのほぼ大半が死んでいた。教科担任、一体どういう気持ちで授業やってたんだろう。「早乙女、帰ろ」「あ、うん」 古文の授業で今日は終わりだった。支度を終えた水上は俺に声を掛けた。一緒に帰ると言っても、俺は寮生で水上は実家暮らしだからほぼ玄関までだけど。 寝起きのせいか、...
2024.09.19 12:10
あかりとテクノと部員たち
1.あかりが聞く「おはざーす、あーす、うーす、お、……うおおぉぉ!?」 人って朝からこんなに大声出せるんだ、と我ながら感心した。眠気眼で部室に入って来た部員達に流れ作業で挨拶をし、挨拶をし、挨拶をしようとしたが、流せない視覚情報が目に飛び込んできた。俺がガン見しているその男は気恥ずかしそうに目を逸らした。「……うす」「テクノ! 髪! テクノじゃなくなってる!」 テクノの髪がテクノカットじゃなくなっていた。 目の前の男──テクノは俺と同じ学年、ついでに言うと俺と同じクラスの男だ。高校に入って出会った時からずっと、全く同じテクノカットをしていた。同じバスケ部に入り、新入部員の半強制通過儀礼であるバリカン刈りなるものをうまいこと避けに避けまくって、この男はそ...
2024.09.19 12:09
イチオシだからダイジョーブ!
1 その案内がグループチャットに届いたのは2週間ほど前。 課題や卒論や未だにお祈りメールを見ることしかできない就活に追われているさなか、それは俺の心がさらにどんよりと重くなるお誘いだった。「心よりお祈り申し上げてるんなら採用しろよクソ……」 ベッドに身を投げ出し、虚ろな目でスマホを眺めた。『末筆ながら、四ツ谷様の今後のご活躍とご健闘を心よりお祈り申し上げます。』 また落ちた。期待はしていなかったけど、こうも不採用が続くと気が滅入ってしまう。今の所10社連続で落ちている。これを兄に言ったら「そんなのまだまだ大丈夫! もし50社受けてうまくいかなかったら俺が天音の面倒見るし」と返ってきた。「それはいいですねぇ……。誰か養ってくんねーかな」 俺の兄はブラコン...
2024.09.19 11:47
恋と言い難いが文とどまれない
1 今年は九月一日が月曜だったから、キリよく九月頭から登校だった。八月いっぱい夏休みだったからか、余計長い長い夏休みに感じた。 そんな憂鬱な九月一日の朝、黒野家リビング。「お母さん、俺のシャツ知らない?」「はぁ? ないことないでしょ」「ないから聞いてるんだって」「……あ、クリーニング預けたままだったな」「え、俺何着ればいいの」「お父さんの着てけばいいじゃん」「絶対デカイし絶対服装検査引っかかるけど」「あーもう朝からうるさいな。じゃあパジャマで行けば? こっちは気効かせてクリーニング出したんですが?」「……」 これが俺のお母さん、黒野由実。多分、アリかナシかで言うと難アリな方の人間だ。気効かせてクリーニング出すんなら間に合うように取りに行くべきだろ。ちな...
2024.05.06 09:06
ゴコイチが肝試しに行った話
⚠注意⚠整合性がなくなったので非公開にしていたやつです。ゴコイチが中学時代に肝試しに行く話です。が、本編では一応この時期は三好が荒れていてこんな展開にはなっていないはずなので、これは別世界線ということにしておきます。

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