2025.10.26 08:51俺ご都合ラブらないトリップ 2一周目/一年六月 ごつラブの六月のイベントといえば、体育祭。今日は体育祭当日だ。 全生徒がグラウンドに集まり、種目の準備をしたり準備体操をしていた。「大地くん走らんの?」 金江が100m走に出るので、興味本位で俺も待機列まで着いていくと、隼土もいた。隼土はみんなとは違う格好をしていて、手にバインダーとペンを持っていた。「走れないんだって。100mでもこういうガチなのは遠慮しとく」「残念やなー。見たかったなあ」「隼土も出ないの?」「俺辞めたけど一応陸上部って扱いらしい。やからスタッフな。大地くん走るのは見れんけど、みんなの競争見れるのは楽しみやなあ」「みんなね……」 隼土に言われて待機列を確認すると、金江以外にも泉水と春火がいた。三人は集まってぽつぽつと...
2025.10.26 08:05あなたのための精神的仮病お題:自身が病弱なことを逆手にとってグイグイ迫る攻め×真面目な受け1 俺は昔から体が弱く、ありとあらゆる病や体調不良を一年間でコンプリートしてしまうくらいの免疫の無さだった。季節の変わり目には確実に風邪を引くし、低気圧で頭はやられるし、いろんなアレルギーにひっかかるし、勿論流行り病にも誰よりも早く感染する。 特に俺の小さい頃は病弱そのものだった。 遡ること、小学五年生のとある夏休みの日。 その日は内輪の中で大事な日だった。 お盆前の、いろんな家庭が親戚の家に遊びに行ってしまう前に、俺の幼馴染であるトモはクラスの友達を招集しようとしていた。 トモが何を企んでいたのかと言うと、校区外の廃ホテルの探索だった。 当時校区外に有名な廃ホテルがあり、そこの一室にあ...
2025.10.23 10:00優しさ2割友情3割下心5割お題:休日に黒野・漆・夜差・木闇が出会くわしてそのまま過ごす(※時間軸は本編後くらいです)1「おじゃましまァーす」「!」 高二夏休み、リビング、麦茶にて水分補給中。 その声の周波数がどうも脳と心にひっかかり、コップを台所の上に置いて咳き込んだ。最悪の予感。俺は最悪を予感するのだけは得意だ。「お前んち相変わらずホラーハウスだよな」「うるせえなそれ親の前で言えよ」 玄関から扉を隔ててもここまで聞こえてくる無遠慮な声。両親がいなくてよかったな。両親がいないからこそこれだけ失礼になれるのか。ちなみに俺の家は古い市営住宅で、近所の人からクロユリ団地と呼ばれているから、こんなに失礼なことを言われる理由も分かる。 ここで重要なのは、最悪の気配を察知したからと言って、...
2025.10.17 15:02【ブ】J庭58サークル参加わくわく日記2025年10月12日、J.GARDEN58にサークル参加させていただきました!これで三回目の参加です。まさか私がサークル側で複数回イベントに参加するなんて…!▼初回(2024年春庭)レポ。時の流れを感じます▼