【ブ】サクリファイスの裏話のようなものと、そのルーツ


※サクリファイス・マイ・メシアが完結したので、作品に関するいろいろな話をします(ほぼ王野√のこと)

※こういうイメージだとかこんなのを意識してたとか当初はこうだったとか、プロットはこうだったけど…とか、これ自分で書いときながら何?とか、そういうのを一人で勝手に喋ってるだけです、マジでうるさい

※後半ただのブログ

※100%ネタバレです


1話で終わらせようと思ってました。
第1話(無印)のラストがハッキリしない終わり方なんですけど、私はハッキリせず終わる話が大好きでして、まあ、これで終らせてもいっかと。読んでくださる方にこの先任せればいっか、と思ってたんですけど、投稿してみて「オイ!やっぱり求と誰かのエロ書きたいだろ!」と私の心の駄目な人格が出てしまって、誰かと結ばれるルートでも書こうと思いました。エロの力ってすげー!エロの力ってすげーおじさんが出ちゃったよ

己の裁量で誰か1人だけのルートを書くんなら間違いなく王野ルートだけ書いて終わってたんですが、(ツイッターやpixivの感想で)面白いくらいに3人のルートの票が分かれてしまいまして…ありがたい…てへ…3人分書きました。
なので、正直1話書き終わって投稿して数日経って(pixivへの投稿です)、ヤベ!と思って応急処置のように話を練り直しました。整合性のため、実は1話の文章ちょくちょく変えてました。

あと、マルチエンディングのノベルゲーみたいにしたかったんで、各話のルートからテキストごっそりコピペしてるとこが多いです。多分書くのが上手な方だったらこれをちゃんとリライトすると思うんですけど、私には無理でした。ガハハ!



□斜森√□

理屈とか一緒にいた時間の長さとかではない、直感的な相性の良さを2人の関係に落としました(王野と真逆にしたくて)
斜森はその通り直感で動くタイプ、しかもそれが経験とか学習とかからくる直感なので、めちゃくちゃ賢いです。だから王野の事は直感的に嫌いだったし、こいつ求への意識ヤベーだろと勘付いてると思います。
多分求は斜森に対して一目惚れに近いですが、斜森がどこで求を好きになったとかはマジで書いてないので、こんな不明瞭な両思いありか?と思ったんですが、理屈抜きの直感的な相性の良さということで、いいや!と割り切りました。

あと携帯の電話番号が生年月日なんて絶対ありえないです でもBLなんでなんでもアリです


□高見√□

めちゃくちゃ苦戦した…
斜森ルートだと、可哀想な目に遭ってる求くんを斜森がかっこよく救えば終わりな話なんですが、高見ルートは「助け合う」話なので、必然的に高見くんも可哀想な目に遭ってもらわなければいけないのが辛くてぇええ〜…
高見は生意気でいけ好かない後輩キャラで考えていたんですが、完全にキャラ放棄させちゃいました。ただ可愛い後輩。
高見ルートから王野ルート投稿まで4〜5ヶ月くらい間あけちゃったんですが、高見ルートを書いてる期間にもう王野幼少期の日記は全編書いてました。早くこの日記全編を投稿したくてウズウズしてました。

苦手だと思ってる人って理解し合えると、苦手だった分反動で凄く好きになっちゃうと思うんですよね。そういう2人です。


□王野√□ ※凄く長いです※

どう書いていいか分からず1週間に1日くらいしか書き進められなかったです!
素材は揃ってるのに、それをどう繋げるべきかとか、話のスピード感とかがマジで分かんなくて、分かんね〜って言いながら書いてました!小説の書き方一生分かんないです。

王野ルート投稿してから物凄く嬉しいご感想をいただきまして、「映画を観ているような気分でした」とお言葉をくださる方がいて、もうそれがメッチャメッチャメッチャ嬉しかったです。私は映画が大好きでして、サクリファイス並に長い話を書くとき「この映画のこんなシーンみたいに書きたい」とかを考えたり、映画見てる時に着想を得ることが多いので、それもあり、その言葉が嬉しすぎて「ヤッター!」という感じでした。私にとっては特大のありがたいお言葉でした。

繰り返してしまいますが、私はラストがハッキリしない話が大好きです(ハッキリしないというか、視聴者が考える余地をくれる話)。『インセプション』の終わり方、『シャイニング』の終わり方、『セブン』の終わり方、『シン・ゴジラ』の終わり方。
そういうのを意識して王野ルートは書きました。王野ルート書き始め、当初プロットにとんでもねえ事が書いてあります。



結局王野は唯我独尊情緒激ヤバ男なだけかい!

(殴り書きのお目汚しマジですみません)

(漢字間違ってるやん…♡)

でも、ソフトメリバと言いますか、2人は歪ながらも幸せな形で終わらせる事が出来てよかったです。


↓以下、ただの私の解釈なので本当に無視して大丈夫です↓

この当初のプロットは私の中で絶対活かしてやるぞ!と思ってました。
なので、これは怖い話なんですが、
斜森ルートでも高見ルートでも求は相手に「好き」って言ってるんですけど、王野ルートでは一切そんな事伝えてないんですよね…ハハ…あんなに幸せそうなのに…王野視点のイチャラブでも王野はあんなに求好き好き言ってんのに…求は王野に一切好きとか言ってない…どういう感情?どんな気持ちで王野に寄り添ってんの?

王野ルートラストの、チェスの駒が倒れる音がする所は、「結局求の人生を犠牲にして王野は王野の幸せを掴む」みたいな暗喩を込めてます。求はそんな事1mmも思っていないので、求は求で幸せ(のようななにか)を感じてますが…

まあでも、2人は2人なりに幸せなんでOKです!



映画の話に戻りますが、王野ルートで車中の会話が多いのは、書いてる期間に『ドライブ・マイ・カー』を見たからその影響を受けたのが理由で、あと海のシーンは、これは映画ではないんですけど、『完全なる首長竜の日』という小説を凄く凄く思い浮かべながら書いてました。



発行当初から何回も読みすぎてボロボロです。
第9回このミステリーがすごい!大賞受賞作品です。こちらあらすじ↓



この本が本当に大好きで、今でも好きな小説の第一位です。インセプションみたいに夢の中の夢、なにが本当かなにが偽物か分からないみたいな話が好きなら絶対に好きです。ちなみにこの作品も読み終わった後に読者が考える余地があります。やっぱりそういう話が昔から大好きなんだと思います。
この作品で繰り返し出てくるモチーフが海とか波とかなんですけど、王野ルートで海のシーン書く時に、この小説を自然と思い浮かべていました。思い浮かべただけで、技量が圧倒的に足りないので、似ても似つかないです。

私は人生の半数以上を北陸で過ごしている人間なんで、日本海や港が身近に存在しています。本当に天気悪いです。晴れてるのに何故がどんよりしてる謎の天気をよく目にします。
学生の頃、機材展のようなイベントに行くため関東の方に遠征に行った事があります。機材展で最新のカメラとか照明音響機材を見回ってワクワクした気持ちのままホテルに向かい、お酒を飲みながらカードゲームとかしたりして、そのまま寝て、まだ日も登っていない早朝に起きてみんなでホテルを抜け出して、由比ヶ浜で朝日を見るという、今考えると身震いしたくなるエモい経験をしました。その時の海がも〜〜〜〜〜……………本当に綺麗で、多分天気が良かった、時間帯が良かったという補正もあると思うんですけど、それがずっと記憶に残っていました。



この綺麗な海を絶対書きたい!と思って、王野と求に由比ヶ浜に向かわせました。ふたりが海に着いた時間帯は昼です。昼の由比ヶ浜を知らないので、昼になってもどれほど綺麗さが残っているのかは分からないですが…

一時期「絵描きは自分が体験した事しか描けない」的なワードが流行りましたが、私はマジでそのタイプで、大体は経験した事とか気持ちとか行った場所とかを思い出して書くしか出来ないです。だからファンタジーがマジで書けないです!ファンタジー書ける人の頭どうなってんの!?ほしい!
なので、特に王野ルートは私の引き出しから引っ張り出したものをたくさん落とし込んでるなと改めて思いました。



長いな!一人語り一生出来てしまうので終わります。
こういう作品解説的なのって野暮ですが、まあでも、よく考えればここは個人サイトなんでいいか。解説できる程度の込み入った話をまた考えられたら次もやりたいな〜!



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